📺当日の様子をYouTubeでご覧頂けます📺
https://youtu.be/oKd6nf5y2kg
movie&direction by 類瀬直 as ニモカカクラブスタッフ
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ニモカカクラブの地域交流イベントは「持病のある子もない子も一緒に楽しい時間を過ごしたいね♪」を合言葉に2017年から始めたイベントです。歩ける子もいれば、車椅子の子、ねんねの子、呼吸器を付けている子、きょうだいさん…みんなで楽しめるワークショップを実際に集まって賑やかに開催しています。一昨年と昨年は、完全オンラインで実施していましたが、9/11(日)に3年ぶりに対面開催をしました!(今年2回目のワークショップは来月10/2。こちらは既に満員御礼、予約は締め切っております。)
地域交流イベントのタイトルは「つくる?こわす?どっちも!」。9家庭(0〜10歳の子ども16名、保護者12名)がご参加下さいました。
会場には、飯能市で最もバリアフリー化が進んでいる施設「飯能市子育て総合支援センター」をお借りしました。ここには段差がなく、小さな子どもが使いやすい幼児用の小さなトイレやオストメイトの方も使える多目的トイレも備えられています。木がふんだんに使われていて、裸足で歩くのがとても心地よい空間です。
ワークショップは9:30-12:00のおよそ2時間半。
チーム理由なき飯能(佐塚真啓・永畑智大・青木野枝)に導かれるまま、ビリビリ・チョキチョキ・ヌリヌリ・ペリペリ!
「普段から家で絵を書いたり、工作を作ることが好きなんです」というご家庭もあれば、「家だと汚したり散らかしたりが気になってなかなかやらせてあげられなくて」というご家庭も。どんなご家庭であっても、今回ほどに大きな板(2m×1mを4枚用意しました)に向かうことはなかなか無いでしょう。大きいって、それだけでワクワクします!板の上に、それぞれの個性が光る作品が描かれました。
また、「ずっと子どもを遊ばせてあげられずにいたから、嬉しいです」という声もありました。感染症対策のためには仕方のないことでしたが、その間にも子供の成長は止まりません。小さなお子さんを育てている保護者にとっては、運動会やお遊戯会のような特別な時間を目にすることで、その時々の成長を記憶に焼き付けられるのではないかと思っています。そうした機会すら減ってしまったこの3年。今回のイベントが親子の思い出の一つとなってくれたらいいなと思っています。
なお、この地域交流イベントは“持病のある子や家族同士が出会って交流を深めたり、情報交換をする機会として埼玉県が予算を組んでいる令和4年度埼玉県小慢児童等相互交流支援事業”の委託を受けて行っています。
ワークショップが開催される2日前に、国連が日本に対して「障害児を分離した特別支援教育の中止」を勧告したというニュースが流れました。当事者にとっては、特別支援学校での特性にあった教育のおかげで子どもたちが成長していると感じることもあるため、日本は日本なりの在り方を模索していく必要があるでしょう。けれども、一緒に過ごす時間を増やすことの努力はいつだって必要です。必ずしも手を取り合って仲良く遊ばなければならないわけではありません。ただ、同じ空間にいることすらなければ、お互いを知ることも思いやる術も経験することができません。いつか「こんなの当たり前じゃん、何が特別なの?」と言われる日を楽しみに、ニモカカクラブはイベントを続けていきます。
special thanks
佐塚真啓・永畑智大・青木野枝・板津ファミリー・atelier koala